データファイル
概要
データファイルはゲームを作る上で必須となるファイルです。 このファイルを編集することでゲームの調整を行います。
データファイルの内容
ほとんどのデータファイルの中身はテキストファイルになっており、 内容はゲーム毎に異なるのでファイルのフォーマットや拡張子の決まりはありません。
例 |
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敵のパラメータ |
アイテムのパラメータ |
RPGの経験値テーブル |
アクションやRPGのマップ |
シナリオ |
テクスチャのアニメーション |
データファイルを作成する理由
最初に記述していますが、データファイルを作成する最大の理由は 簡単にゲーム調整が行えることです。 データファイルはそのファイルの内容を変更するだけで ゲーム自体に反映することができるように作られています。 この「ファイルを変更するだけで調整可能」という所が 本当に大事な部分になります。 以下にデータファイルの有無による調整の手順を記述します。
例
以下はRPGゲームの調整中に推奨レベルで倒せない敵がいた場合の データファイルの有無による手順の違いです。
データファイルがある場合
手順 | 内容 |
---|---|
1. | 担当者がデータファイルを変更して 推奨レベルでも倒せるように調整する |
2. | 調整を終わらせて別の内容を確認する |
データファイルがない場合
手順 | 内容 |
---|---|
1. | 担当者がプログラマーの下にやってきて 対象の敵のパラメータ変更を依頼する |
2. | 依頼されたプログラマーが指定された数値に変更して 最新の実行ファイルを作成する |
3. | 最新の実行ファイルをもらった担当者が 再度プレイして内容を確認する |
4. | 調整に不満があれば2に戻り別の数値を試し、 問題なければ対象の敵の調整を終了し、別の内容を確認する |
データファイルの有無のまとめ
データファイルがある場合 | |
---|---|
調整 | データファイルを変更するだけ |
確認 | ファイルを保存してゲームを再実行する |
データファイルが無い場合 | |
調整 | プログラマーに数値変更の依頼が必要 |
確認 | 数値が変更された最新の実行ファイルが必要 |
結論 | データファイルがある方が調整がスムーズに進む |
データファイルの作成方法
データの作成手順は以下のような流れで行います。
①.データファイルにしたい内容の確定
まずはどのデータをファイルとしてまとめるかを決めます。 ファイルの内容はゲームの仕様をベースに決める必要があるので、 ある程度は仕様が固まっている必要があります。
②.ファイルを作成するツール開発環境を決める
データファイルを作るためのツール開発環境を決めます。 開発環境の選択は文字と数値だけで可能か、 ゲームの一部を表示する必要があるかなどが決め手になります。
環境 | できること |
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MicrosoftExcel | CSVファイルを手軽に作成できたり、VBAを使ったデータファイルの作成が可能です。 |
VisualStudio | VisualBasicやVisualC#、WINAPIを利用して GUIベースのツールが作れます。 |
③.データファイル作成ツールを作る
②で決まった開発環境でツールを作成します。 ツール作成で気をつけることは「説明を受けたら誰でも作れる」ようにすることです。 簡単な作成手順や、不正データ入力の場合の通知など、使い勝手を第一に作成します。
④.ゲーム側への反映処理実装
③でツールを作成したら、そのツールで作成されるデータを ゲーム内で使用できるように処理の実装を行います。 具体的にはデータファイルを読み込んだら、その情報がゲームに反映されるようにします。
⑤.デバッグ、使い勝手の確認
デバッグを行いつつ、使用すると人にツールを渡して 使い勝手を確認してもらいます。
⑥.調整終了
⑤で発生したフィードバッグの実装とデバッグを終えたら終了です。