FBX SDKのインストール方法と環境設定

概要

最終更新日:2020/03/21
FBXSDKバージョン:FBX SDK 2020.0.1 VS2017

FBXを使用するために必要なSDKのインストールからVSの設定について書いた記事です。
主に次の項目に該当する方に向けて書いています。
  • FBXを使ってみたい
  • FBXSDKのインストール方法を知りたい
  • FBXの設定の仕方を知りたい
  • FBX SDK2020の対応方法が知りたい



FBXとは

FBXとは3Dモデルの1つでゲームでもよく使用されています。
Unityの公式モデルである「Unityちゃん」の形式もFBXです。

FBXSDKとは

FBXSDKとはFBXファイルの描画、読み込みなどを行うための
環境やクラスなどが用意されたSDKです。

FBXをゲームなどで使用する場合、他の3Dモデルデータと同様に
ファイルを解析して、頂点バッファなどの必要な情報を取得する必要があります。
この時に、SDKを使用することで、FBXを1から解析する必要がなくなるので
作業の短縮を図ることができます。

SDKインストール

SDKのインストールは以下の手順で行います。
  1. インストーラのダウンロード
  2. インストーラー起動
  3. 利用規約の承認
  4. インストール場所の決定
  5. Readmeファイルオープン通知
  6. インストール完了

インストーラのダウンロード

SDKのインストールは、まず最初にインストーラーをこちらからダウンロードします。
FBX画面内にある「GET FBX SDK」をクリックすると最新のSDKページにジャンプします。

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SDKには様々なバージョンが用意されているので、自分の開発環境に合わせた
バージョンをダウンロードしてください。

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古いバージョンのダウンロード方法

最新ではなく古いバージョンのSDKを使いたい場合は
画面下にある「SDK Archive」からダウンロードできます。

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インストーラー起動

インストーラーのダウンロードが完了したらexeファイルをクリックして
インストールを開始します。
開始時に起動許可を求めるポップアップが表示されるので「はい」を選択してください。

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利用規約の承認

インストーラーの最初の画面で利用規約の承認を行います。
以下の手順で承認を行ってください。

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  1. 利用規約を承認するチェックを入れる
  2. 次の画面に進む

インストール場所の決定

次はインストール場所を決めます。
インストールの場所は環境設定時に使用するので、場所は覚えておいてください。
この画面の確認して欲しい項目や手順は以下の通りです。

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  1. インストール場所
    SDKがインストールされる場所です。
  2. 場所の変更
    インストール場所を変更したい場合、このボタンを押してください。
    新しいウィンドウからインストール場所を変更できます。
  3. インストール
    ①の内容が問題なければ押してください。
    インストールが始まります。
場所を決めてOKを押すとインストールが始まります。

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Readmeファイルオープン通知

インストールが進むと以下のポップアップが表示されます。
ReadMeファイルを開くかどうかを聞かれているので、
自由に選択してください。

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インストール完了

緑のバーが右端に到達したらインストール完了です。
「Close」を押して画面を閉じてください。

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VisualStudioの環境設定

VisualStudioでSDKを使用する場合いくつかの設定を行う必要があるので、
以下の手順でプロジェクトのプロパティ画面を開いてください。

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プロパティ画面を開いたら以下の項目の設定を行います。
  • FBXSDKのディレクトリパス設定
  • libファイルの設定
  • dllパス設定

FBXSDKのディレクトリパス設定

FBXSDKのヘッダやlibファイルを使用するためにパス設定を行います。
設定するパスは「インクルード」と「ライブラリ」です。

インクルード設定

インクルードディレクトリの設定は以下の手順でパス編集画面を開きます。

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編集画面を開いたら①の項目に「FBXSDKのパス\include」を追加して、
②のOKボタンを押してください。

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ライブラリ設定

ライブラリディレクトリの設定は以下の手順でパス編集画面を開きます。

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編集画面を開いたら①の項目に以下の四種類の中で最も適切なパスを追加して、
②のOKボタンを押してください。

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  • x64のdebug
    FBXSDKのパス\lib\vsバージョン\x64\debug
  • x64のrelease
    FBXSDKのパス\lib\vsバージョン\x64\release
  • x86のdebug
    FBXSDKのパス\lib\vsバージョン\x86\debug
  • x86のrelease
    FBXSDKのパス\lib\vsバージョン\x86\release

libファイルの設定

プロジェクト内で使用するFBXSDKのlibファイルの設定を行います。
以下の手順で追加の依存ファイルの編集画面を開きます。

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編集画面を開いたら「libfbxsdk.lib」を追加してOKボタンを押してください。

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dllファイルの設定

最後にdllファイルの設定を行いますが、dllファイルの設定はVisualStudioではなく、
環境変数にパスを追加するのでコントロールパネルを使用して行います。
コントロールパネルを開いたら、「システムとセキュリティ」をクリックしてください。

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システムとセキュリティの画面になったら、次は「システム」をクリックします。

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次の画面では右側のメニューの「システムの詳細設定」をクリックします。

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システムのプロパティ画面が表示されるので、画面下にある「環境変数」をクリックします。

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環境変数画面では、システム環境変数のリストから「Path」を選択して、
「編集ボタン」を押してください。

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編集画面では編集ボタンをクリックし、パスのためのフォルダーを選択します。
この時に選択するフォルダーはライブラリパスの指定で設定したパスを
こちらでも設定します。
設定後はOKボタンを押してください。

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環境変数の設定はVisualStudioを再起動したら反映されるので、
設定後は一度VisualStudioを閉じてから開きなおしてください。

動作確認

設定が完了したら、以下のコードを打ち込んで実行して、
エラーが出なかったら成功です。

#include <fbxsdk.h>

int main(void)
{
	fbxsdk::FbxManager* fbx_manager = fbxsdk::FbxManager::Create();

	fbx_manager->Destroy();

	return 0;
}

libfbxsdk.libを使わない設定方法

libfbxsdk.libは設定項目が少ないため、簡単に設定できますが一部の機能が使えません。
それらの機能を使うためには「libfbxsdk-mt.lib」か「libfbxsdk-mb.lib」を指定します。

ランタイムライブラリの確認と変更

プロパティ画面からランタイムライブラリの確認、変更が必要です。
ランタイムライブラリの確認は以下の手順で行えます。

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このランタイムライブラリの種類は全部で四種類あり、
項目の右側のドロップダウンリストボタンをクリックすれば確認できます。

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MTやMDの後ろにある「d」はデバッグ用のライブラリであることを示しています。
そのため、実行モードをdebugにしているか、Releaseにしているかで、
設定を切り替えてください。
変更はリストから選びたいライブラリをクリックすれば選択できます。
ここで確認、選択したライブラリの種類(MT or MD)は覚えておいてください。

libファイルの変更

「libファイルの設定」と同じやり方で「追加の依存ファイル」の画面を開いてください。

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設定していた「libfbxsdk.lib」を別のファイルに変更します。
この時に先ほどのランタイムライブラリの設定が関係してきます。
    ランタイムライブラリ MT or MTd => libfbxsdk-mt.lib
    ランタイムライブラリ MD or MDd => libfbxsdk-md.lib
MTなら「libfbxsdk-mt.lib」MDなら「libfbxsdk-md.lib」を指定します。
これで変更は完了ですが、FBXSDKのバージョンによってはエラーが発生します。
もし、エラーが発生した場合は、次の「FBX SDK2020の対応」を確認してください。

FBX SDK2020の追加対応

FBX SDK2020では新しいlibファイルが二種類追加されているため、
それらのファイルも追加の依存ファイルに追加しなければいけません。

追加ファイルは「libxml2-md.lib」と「zlib-md.lib」です。
どちらも「-md」がついており、libfbxsdkと同じように
ランタイムライブラリによって「-md」と「-mt」の使い分けが必要です。

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