PHP基礎
概要
PHPはオープンソースのプログラミング言語で以下の特徴を持っています。
インタプリタ形式
PHPはインタプリタ形式で動作します。 インタプリタ形式とはプログラムを実行時に随時翻訳して実行する形式です。
サーバーサイドスクリプト
PHPはサーバーサイドスクリプトです。 サーバーサイドスクリプトとはWebサーバーでスクリプトを実行するスクリプトで、 実行された場合、クライアント(自分のPCなど)には負荷はかからず、 通信先のサーバーに負荷がかかります。 サーバー側で実行するので、Webブラウザの環境に依存しません。 ※クライアント側で動作するスクリプトをクライアントスクリプトと呼びます。 代表的な言語はjavascriptです。
言語基礎
PHPの言語基礎は以下のようなものがあります。
拡張子
PHPファイルの拡張子は「.php」です。 HTMLに埋め込んでいる場合は、「.html」でもかまいませんが、 サーバー側にいくつかの設定を行う必要があります。 ※php拡張子にhtmlタグを記述するのは問題ありません。
書式
PHPの基本的な書式は以下のように記述します。
<?php
// ここに処理を書く
?>
PHPでは「<?php」からPHPプログラムの開始、「?>」で終了を示しており、
その間に必要な処理を書きます。
ルール
PHPでプログラムをする上で守るべきルールを列挙します。
「;」をつける
プログラムの一文を「命令文」と呼びますが、その命令文の最後には「;」をつけます。 これは日本語の「。」英語の「.」と同じで、「文章はこれで終わり」という意味です。
半角文字を使用する
基本的に半角文字しか使用することできません。
予約語がある
予約語を変数名や関数名などで使用することはできません。
予約語
予約語とは、各言語で決められているキーワードのことで このキーワードは既に言語内で意味を持っています。
実行の注意点
PHPはサーバーサイドプログラムなので、プログラムを実行するには サーバーへアップする必要があります。
例
以下はテストコードをサーバーにアップした状態で実行した場合と 直接実行した場合の違いです。
テストコード
<!DOC_TYPE>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
</head>
<body>
<?php
echo "test_print";
?>
</body>
</html>
サーバーにアップして実行
サーバーにアップせず実行
結果
サーバーにアップして実行した場合はPHPプログラムとして実行されますが、 アップせずに実行した場合は、ただのテキストファイルとして表示されています。
出力
PHPで文字を画面に出力するには「echo」と「print」があります。 違いはありますが、画面に出力するという点は変わらないので、 どちらを使用しても問題ありません。
テストコード
<!DOC_TYPE>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
</head>
<body>
<?php
echo "Output with echo<br>";
print "Output with print<br>";
?>
</body>
</html>
出力結果
コメント
コメントとはプログラムに記入するメモのことです。 プログラムの考え方や変数の意味、関数の内容などをメモするため等、 様々な用途でコメントは使用します。
書式
コメントの書式は「/* */」「//」の2種類あります。
| 書式 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| /* */ | 「/*」と「*/」で囲まれた間をコメントとして扱います。 複数行をコメントする際に有効です。 |
/* ここはコメント部分 */ |
| // | 「//」以降の部分をコメントとして扱います。 このコメントの有効範囲は１行のみです。 |
// ここからコメント扱い |
