コーディング手法

概要

C言語のソースをコーディングする上で知っておいたほうがいい手法の
コメントやインデント、セミコロンなどを紹介します。

コメント

コメントとは処理説明等を行うためのメモ機能です。
このコメントをうまく使うことでプロジェクトの保守性を
向上させることができます。
書式は2種類あり、有効範囲内の内容をコンパイル時に無視させます。
コンパイル時に無視 = 実行ファイルに影響を与えないと認識してください。

/* ~ */

/* ~ */」は「/*」と「*/」間に書かれている内容は
全てコメントとして扱われるので、複数行でコメントを書きたい場合に有効です。

/*
	20**/++/-- 作成:
	作成者:山田 太郎
*/

//

//」は「//」以降から改行までをコメントとする書き方です。
このコメントの有効範囲は1行分と少ないので簡単なコメントを書く場合に有効です。
// この処理でプレイヤーを動かす

コメントの必要性

コメントは保守(プログラムの修正やバージョンアップ)に欠かせないものです。
別の人が担当していた箇所を引き継いだ場合など、コメントでそのソースの意図が
残されていると作業効率がかなり上がります。

また、自分で書いたソースコードであったとしても数ヶ月さわっていないと
どういった意図でそのソースコードを書いたのか忘れてしまいます。
そういった時に詳細なコメントを書いていたら早く内容を思い出すことができます。
「ソースコードを書いたらすぐにコメントを書く」ということを意識しながら作業を行って
コメントを書くことを習慣づけましょう。

インデント(字下げ)

インデントとは文字を字下げしプログラムの構造を見やすくする方法のことです。

int main(void)
{
	*****************	// 処理1
	+++++++++++++++++	// 処理2
	-----------------	// 処理3
	return 0;		// 処理4
}

上のソースは処理1~4に対しインデントを行いソースを見やすくしています。
インデントはだいたい「{」記号1つにつきタブ文字1つ分だけ文字をずらします。
インデントを使用しないで書かれたソースは他のプログラマーから
嫌がれますので必ず使用しましょう。

;(セミコロン)

;(セミコロン)」はC言語の命令文の終わりにつける記号です。
この「;」は日本語の「。」や、英語の「.」と同じで
「この文はここで終わり」ということを示しています。
入力を忘れた場合はエラーとなりますので気をつけてください。

printf("Hello World");	// printf自体の意味は無視

プログラムの流れ

int main (void)
{ // ここから始まり
	処理1
	処理2
	処理3
} // ここまできたら終了

上記のソースコードを使ってC言語のプログラムの開始と終了を説明したいと思います。
C言語のプログラムはmain関数から始まり、「{」の中へ入ります。
プログラムは上から順番に実行していきますので
まず最初に処理1を実行して処理が完了するのを待ちます。
終了したしたら次は処理2、終わったら処理3と順番に処理を消化していきます。
最後の「}」に到達したらこのプログラムはエラーもなく正常に終了したと判断されます。
ゲーム等の終了判断をユーザーに委ねているソフトは特定の条件にならない限り
main関数の「}」にいかないようにされています。