統合画像


概要

統合画像とはゲームの各シーンで使用する画像や
アニメーションをする画像などを集めた画像のことです。

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上の画像のように大きな画像を用意して1つ1つの画像を敷き詰めます。

統合画像に適したサイズ

ゲームで使用する統合画像のサイズは縦、横共に「2の累乗」で用意します。
このサイズで用意された画像はパフォーマンスや描画内容に問題が発生しにくくなります。
※2の累乗のサイズは「512 * 128」や「1024 * 1024」などです。

それ以外のサイズの場合は使っているエンジン、ハードウェアによっては
ぼやけて描画されるなどの問題が発生する可能性があります。
また、3Dゲームなどの高パフォーマンスを要求するゲームの場合は
パフォーマンス低下の原因にもなりえます。

2の累乗とグラフィックボード

一昔前のグラフィックボードは2の累乗でないと、
画像として受け付けないことがありました。
現在ではほとんどグラフィックボードが2の階乗以外のサイズを
サポートしているので使用は可能ですが、
2の累乗のサイズはプログラム的に計算が行いやすい値になっているので、
非累乗のサイズの画像を使用するよりも高速に動作する可能性があります。

統合画像のメリット

統合画像のメリットは上で紹介している「描画処理が高速になる」以外に
「サイズの余白を無駄にしない」「読み込み回数を減らす」などがあります。

サイズの余白を無駄にしない

「統合画像に適したサイズ」の項目で記述していますが、
ゲームで使用する画像のサイズは2の累乗の方が良いとされています。
そのため、全ての画像を2の累乗にした場合、無駄な余白部分がある画像ができます。
その無駄な余白部分をなくすために同じ用途で使用する画像をまとめることができます。

読み込みの回数を減らす

ファイルを読み込むためにはHDやサーバー、DVD、Blue-rayに
アクセスして画像をファイルを読み込む必要があります。
このファイルアクセスはコストが高く、ロードの長期化につながるため、
できるだけ読み込み回数を減らす必要があります。
そこでシーンで使用するデータ全てを1つのデータとして用意したり、
統合画像を作成したりして読み込み回数を減らして
ロード時間の短縮を行うようにしています。

テクスチャ座標

統合画像では複数の画像が配置されているので、それらの画像を使用するために
各画像の位置(座標)を知っておく必要があります。
この画像の座標のことをテクスチャ座標、配置された
1つ1つの画像のことを矩形と呼んでいます。

必要な情報

テクスチャ座標で必要な情報は各矩形の左上座標と横幅と縦幅です。
※横幅と縦幅ではなく、右下の座標でも問題ありません。

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上の画像のように各矩形ごとの情報があればプログラムで描画することができます。

座標指定の担当者

開発現場によって座標指定を行う役職は異なりますが、
プランナー、またはグラフィッカーが担当します。
※手が空いていたらプログラマーがやることもあります。

設定に使うアプリはExcelやtxtなどの既存のアプリから
プラグラマーが作成したツールを使うなど、様々なアプリを使って指定します。
また、Unityなどの一部のゲームエンジンは自動の画像分割機能を
もっているものもあります。