Sourcetreeでプルしてみる

概要

最終更新日:2020/02/05

この記事ではGitのプル機能の説明と、Sourcetreeを使って
実際にプルを行うための手順を説明しています。

初心者に向けた記事なので、プル機能の詳細な設定などは省略し、
「プルとは何か」「やるにはどうすればいいのか」「やったらどうなるか」を
理解してもらうことを目的としています。

プルとは

プルとはリモートリポジトリの内容を取得して、
ローカルリポジトリに反映するGitの機能の一つです。

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リモートリポジトリはプロジェクトに関わっている人たちもプッシュを行うので
自分が知らないところで更新されていきます。

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これらの更新された内容をローカルリポジトリで取得、反映することで、
ローカルリポジトリを最新状態にすることができます。

プルの手順

それでは以下の手順を行い、リモートリポジトリの内容を
ローカルリポジトリに反映します。
  1. 現状を把握しておく
  2. プルできるかを確認する
  3. 上段メニューのプルをクリックする
  4. OKをクリックする
  5. 結果を確認する
概要でも触れていますが、この記事はプルを理解してもらうことを
目的としていますので、各手順において、細かい設定などには触れていません。
また、プルになれている場合は省略しても問題ない手順も書いていますが、
それらは初めてプルを行う人に向けて書いています。

①.現状を把握しておく

プルを行うことでファイル構成やコミットログがどうなるかを
確認して欲しいので、現状を把握してください。

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②.プルできるかを確認する

次はプルできるかを確認します。
リモートリポジトリに更新があり、ローカルリポジトリと差分があるかどうかの
確認はSourcetree上の「プルアイコンに数字があるかどうか」で判断できます。

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この数字はリモートリポジトリのコミットログが
ローカルリポジトリよりもいくつ先に進んでいることを示しています。

注意点

差分の数字はSourcetreeの更新タイミング、通信状況等によって
正確ではないことがあります。
つまり「数字がない = 絶対に差分がない」というわけではありません。

数字が出ない場合の対応方法

差分の数字が出ない場合、以下の手順を試してみてください。
  1. 上段メニューのリポジトリを選択する
  2. リモートのステータスを更新をクリックする
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ショートカットキー「Shift + Alt + R」でも上の方法と同じ効果がでます。

③.プルアイコンをクリックする

現状把握が完了したら、上段メニューの「プルアイコンをクリック」してください。

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クリックするとプルの設定ウィンドウが表示されるので、
オプションの「マージした変更を即座にコミット」に
チェックが入っていることを確認してください。

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④.OKをクリックする

ウィンドウの確認が済んだら「OKボタンをクリック」します。

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クリックするとリモートリポジトリの内容を取得が始まります。

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⑤.結果を確認する

プルが終了したらプルアイコンの数字が消えている事や
コミットログがプルアイコンの数字の分だけ増えていること、
ファイル構成の変化などを確認してみてください。

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まとめ


  • プルはリモートリポジトリの内容をローカルリポジトリに取得して反映する機能
  • プルアイコンに数字があるとプルができる
  • プル自体は「マージした変更を即座にコミット」に
    チェックが入っていれば動作する